突発的に思いついたコードギアスR2ネタ

突発的に思いついたコードギアスR2ネタ

 25話のルルーシュの勝利からの空白の2ヶ月の間の話。

 シュナイゼルのダモクレス計画を潰し、ついに世界を支配したルルーシュは現在執務の真っ最中だった。
 彼は本来性格的に暴君と言う言葉は似合わない。むしろ彼の本質はその対極にあるのだ。
 なので現在はゼロレクイエムで更に混乱するであろう経済を押さえるために色々と手を打っていた。
「陛下。各地の食料品の値が高騰しつつあります」
「私は極力値は下げろと言っていたはずだが、わかった。こちらで処理する」
「陛下。サクラダイトに変わる新型のエネルギーの開発に成功したようです」
「よくやった。これからはそのエネルギーに順次切り替えられるように更なる研究を頼む」
 などなど。様々な報告が入ってきては的確に対処する。やはりこの男は賢帝である。
 悪逆皇帝と罵られている彼の政治的な有能さと、これからのことを考えた取り組みに部下たちは感心しきりである。
 彼らが心配していたような暴政は一切しかれておらず、むしろ世界がよりよくなるための取り組みが多いので、
今のブリタニア皇室に仕えている者にとってこれからの未来はとても希望に満ち溢れていると感じていた。
 ルルーシュはこれからの政治指針を打ち出し、細かい、それこそあらゆるトラブルが発生した時の対策案まで作り、
残しておくのだった。これから訪れる優しい世界のために・・・


 さて、ルルーシュがその日の執務を終えて寝室で休んでいる時、C.Cが部屋に入ってきた。
「どうしたんだC.C。何か話でも?」
「ああ。今日産婦人科に行ってきた」
 ルルーシュは目を瞬かせる。何故に産婦人科。
「少し知りたいことがあってな。不死になった私にも子供が作れるのかどうか気になって検査してきた」
「・・・で、どうだったんだ?」
「ああ。問題無しだ。ちゃんと生殖機能は働いているらしい」
「そうか・・・何故それを俺に?」
「知りたいか?」
 ベッドに寝そべっているルルーシュに、C.Cは妖艶な顔で圧し掛かる。
「し、C.C?」
「実は今日最も妊娠する確率が高くなる日でな。俗に言う危険日だ。しかしなぜ子供が産まれ易くなる日を
危険な日というのか。その辺は不思議だな」
「お、俺が知るか! と言うかどけC.C!」
「・・・折角の据え膳だぞ?」
「お、お前はそれでいいのか!? 出来たらどうする気だ!」
「むしろ望むところだ」
 きっぱりと言い切ったC.Cにルルーシュが呆け、その隙を突いてC.Cは唇を奪う。
「私に笑顔をくれるのだろう? そのための努力をしてもらうぞ我が愛しの魔王よ」
「ちょっ! まっ! あっーーーーーーーーーーーー!!!」
「何だかんだ言って抵抗しないくせに。ここか? ここなのか?」
「やあっ! やめっ! し、シイィィツウウウウゥゥゥゥゥ!!!」
 この日から毎夜、ルルーシュの寝室にはC.Cが入り浸るようになったらしい。


 そしてゼロレクイエムの数年後、ジェレミアとアーニャ、そして咲世子が働くオレンジ農園で。
「かあさまー! アーニャ姉さまがいじめるー!」
「・・・いじめてない。可愛がってるだけ」
「その辺にしておいてやれ。それとそのゴスロリなドレスをしまえ。こんな顔でも一応男だ」
「いやはや。今日も賑やかな良い日だ」
「ええ。まったく」
 緑の長い髪をした母親と、かの悪逆皇帝にそっくりな幼子が、笑顔を絶やさない毎日を送っていると言う・・・



後書きというか言い訳
色々ごめんなさい。
ルルーシュの死が避けられないとしても、ラストがこうでも良かったんじゃないかなあとか思っただけです。
すんませんでした。
ちなみにこの息子のことはこの4人とロイドとセシルとニーナとリヴァル以外は知りません。
ゼロ(スザク)にも知らせてません。
他は知ったらショックで崩れ落ちそうなのが何人かいる気がする。(スザク含む)

自分はルルーシュの真意に気付いたのはナナリーとカレンだけで、他は最後までルルーシュを悪として見ていると
思ってます。



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