鬼IN恋姫†無双

魏での風景

 女装事件その後


 今や大陸を統べる覇王曹孟徳こと華琳はこの上なく不機嫌だった。普段の彼女は忙しく、休日も稀にしか取れない。
 そんな彼女が癒しを覚えるのが兄的存在である不破であった。全てを曝け出して甘えられる相手と言うのは
凄く貴重である。そんな貴重な兄的存在が今は居ない。ここの所ずっと姿を見ていない。
 一応自分が居なくても警備隊がちゃんと機能するかの試験であると言う名目で姿を消したのだが、何処に居るかもようと
して知れないと言うのは果てしなく不安になる。
 原因は分かっている。今、物凄く機嫌が悪い華琳の前に粛々と頭をたれている魏武の大剣と王佐の才である。
 もともとを華琳直々に捨てさせるために動いたこの二人の所為で、今は姿を消しているのだ。
 そもそも華琳からすればを捨てると言う事自体がありえない。智勇に長け、魏に多くの利をもたらし続けている
を排除して、もしそれが呉や蜀に身を寄せる結果になるならばあまりにも拙過ぎるのである。自分の成果を吹聴せず、
黙々と仕事をこなす職人気質のはあまり表に出る事は無いが、だからこそ敵に回ると恐ろしい。
 いつの間にか自分の足場を削り取られているなんてことは十分にありえるのだから。
 それだけでなく、高い情報操作能力を持つことも脅威なのだ。
 それに、いま三国の間で帝を立てる話が極秘裏に進んでいるのだ。三国の同盟がなったとはいえ、この三国の中で同盟が破
棄されまた戦争状態に陥る事もありえないことでは無い。それを危惧する民を安心させるために、帝を立ててその統治下に
三国を置く事で人心を落ち着かせようとしているのだ。
 そして帝に擁立される予定なのが、天の御使いこと不破なのである。
 ちなみに本人にその話をしたとき、すこぶる嫌そうな顔をしたらしい。
はまだ見つからない・・・と?」
「は、はい・・・」
「も、申し訳ありません・・・」
 不機嫌極まりない華琳のプレッシャーに晒されている二人は顔面蒼白で震えていた。
「まあ、あのが本気で姿を隠したら目の前に居ても気付けない事も多分にあるのだけど」
「そ、それはまあ確かに・・・」
「お兄さんはそういう潜入任務なんかも得意ですしねー」
 同席している稟もプレッシャーに当てられて声が震えている。風はいつも通りだが。
「春蘭。桂花。捜索を続けなさい。前のように里帰りしている訳じゃないからこの世界にいるのは確かなのよ」
「「は、はい!」」
「見つからなかったら、そうね。自分で帰ってきたに貞操でも捧げてもらおうかしら」
「「全力を以て探しだします!」」
 嫌いな相手に抱かれろという華琳の脅しに身を竦ませながら、二人は大急ぎで謁見の間を飛び出した。
「・・・そんなに嫌なのかしら」
「私ならむしろ望む所ですねー」
「ふ、風の幼い体を殿が・・・ぶはあっ!」
「風」
「はいはーい。さあ稟ちゃんとんとんしましょーねー」
 いつも通りな二人を背に、華琳は一人呟いた。
「私だって望む所なのだけどね・・・」

「そういえば華琳様」
「なにかしら秋蘭」
「不破から通信機とか言うのを貰いませんでした?」
「もう使ったわ。向こうが反応しないようにしているらしくてうんともすんとも言わないのよ」
「そうですか・・・」


 一方その頃、呉では数え役満しすたぁずのライブが行われていた。
 いつもの如く熱狂的なファン達の歓声が響いている。
「凄まじい熱気ね」
「彼女らは活力の源になりますからね。これで仕事の方にも精を出してくれるでしょう」
 そのライブの特別観覧席こと舞台袖では、孫権と甘寧が視察に来ていた。そして・・・
「ところで不破殿。なぜ天の御使いのあなたがおさんどんをやっているのだ?」
「臨時で付き人をやっててな。終わった後の差し入れを作ってるんだよ」
 すぐ傍の楽屋で、が簡易コンロ(作)で蒸篭にシュウマイを入れて蒸していた。
 そして二人の視線がの傍でチョコチョコと動いている少女二人に注がれる。
 二人はしすたぁずの次のライブ用の衣装やメイク道具のチェックを行っている。
 双子らしくとてもよく似ているが、片方は若干ツリ目で、もう片方はたれ目だ。あと性格も違うらしい。雰囲気が全く違う。
「大喬。小喬。出来上がったら味見をしておいてくれ」
「はい!」
「わかりました!」
 その少女達は江東の二喬こと大喬小喬姉妹だった。
「不破殿。この二人は?」
「しすたぁずと合流する前に賊に追われていたのを偶然見かけたので助けておいた。聞くと実家が賊に襲われ焼き払われて
しまい行く宛がないというから俺が拾ったんだ」
「それはまた・・・」
 楽しそうに仕事をしている二人を見て、なんとなくだが孫権は思う。
「なにか・・・初めて会う気がしないのだが・・・?」
 そんな孫権の呟きを聞いて、は内心で納得する。正史において大喬と言えば孫策の妻である。孫権にとって義理の姉だ。
 もし正史と繋がりがあるのならこの既視感もおかしいものでは無いだろう。
 小喬にしても周楡の妻なのだし。
「味見に幾つか如何かな?」
「これはかたじけない。・・・むぐっ! なんと言う美味!」
「思春がそう言うほどの物なのか。では私も」
 蒸しあがったシュウマイを食べて感動している二人を横目には双子にも幾つか皿に乗せて渡す。
 あとはしすたぁずの分なので、即行で食べ尽くしてギラギラした目でシュウマイを狙う孫権と甘寧からシュウマイを守る
為に、今度は余ったタネで肉まんを作ることにしたのだった。

「たっだいまー・・・って、何事?」
「気にするな。俺の料理が起こしたちょっとした悲劇だ」
「まーいいんだけどさー。ちぃたちの分は?」
「そこに確保してある。大喬」
「はい。すぐ準備します」
 しすたぁずが楽屋に戻ってきたとき、そこに居たのはに足蹴にされている呉の次期王とその親衛隊長だった。
さん。外交的に色々まずくありませんか?」
「こうしなければお前たちへの差し入れが全滅していたぞ?」
「ぐっじょぶです」
 目を回して気絶している二人にそれ以上視線を向けず、に向かってサムズアップする人和。の手料理の方が大
事らしい。
様ー。肉まんが蒸しあがったよー」
「了解したよ小喬。さて起きろ二人とも」
「あうう・・・」
「つ、強い・・・」
 に渇を入れられて目を覚ます二人の前に小喬が肉まんの皿を置いていく。
 そしてそれを一口食べ、目を見張って勢いよく食べ始める。
「いい食いっぷりだな」
「貴方の料理の腕が悪いのだ」
「良過ぎて悪いというのもどうかとも思うが」
 踏みつけられていたのはどうでもいい事らしい。そんなことよりも大事なのは目の前の料理なのである。

 食事が終わり、しすたぁずとたちが泊まっている宿でと孫権たちが世間話をしていた。
「そういえばだが、帝になるらしいな」
「ああ、あの話か。だがまあ、ちょっとした事情で進捗が止まっているが」
「そうなのか?」
 自身は帝になる事は不満は無い。いや、あるにはあるが結局華琳に説得された。
 洛陽に居を構えて政治をするというだけの話なのだ。的に。
 だが、ちょっとした事情で頓挫しかかっているのである。
「玉璽が見つからないんだ。独立時に孫策が袁術に献上したらしいが、この間たまたま見つけた袁術に聞いたら知らない間になく
なっていたらしい」
「「・・・・・・・・・・(汗」」
 二人は同時に思う。あの馬鹿何やってるんだと。
「まあそれでなくともやっていくつもりではあるんだが、あった方が色々とやりやすい」
「少なくとも誰もが認めるだろうな」
 甘寧が納得したように頷いている。玉璽はこの大陸においては天命、王の証なのだ。あると無いとでは違いがありすぎる。
 はふと外を見ると、見覚えのある三人の少女が外を歩いていた。
「董卓、賈駆、陳宮じゃないか」
「あ、あんた不破! それに孫権も!」
「な、何でこんなところに・・・」
 声を掛けただけなのだが、酷く驚かれた。いったいどうしたのか。
 とりあえずたちは彼女達を部屋に招いた。
「劉備からの使いできたのか? あなた達が蜀に戻ったという連絡は受けていないのだけど」
「・・・今、蜀はあまりよい状況で無いのは知ってるでしょう?」
「事実上敗戦国だからな。呉もだが」
「たしか・・・魏から何かと補助を受けているとか?」
 蜀も呉も魏に敗北している。その為、非常にまずい状況下にあるようだった。
 何より董卓達は成都での戦いで逃がされたが、暴君呼ばわりされた事もあるので各地を転々としていたらしい。
 一応劉備たちは探していたらしいのだが・・・
「そういうわけで、4人で旅をしているのよ」
「4人? ああ、この面子ならあと一人は呂布か」
「そうなんです」
「恋殿ならこの近くに居るっていう猪を狩りに行きましたぞ。結構被害が大きいとか」
「そういえばそういう話もあったわね。でもなぜ?」
「その猪の肉でも売れば金になるかと思ったのよ。あと賞金もかかってるみたいだったし」
 孫権は記憶を掘り返すと、確かに掛かっていた。
 外を見ていたは、目に映ったそれに驚き手を滑らせて頭を窓の縁に打ち付けた。
「どうしたんですか?」
「ああ、呂布が帰ってきたらしいぞ・・・」
 痛みをこらえながら言うに訝しいものを感じながら外見ると・・・
「なに、あれ・・・」
「おおきすぎでしょう・・・?」
 馬鹿でかい猪を背負っているらしい呂布。ただ、猪がおおきすぎて本人が見えていない。
「ドスファンゴ級・・・それも金冠サイズか・・・」
「・・・?」
「気にするな。異界にあの大きさの猪が居るというだけの話だ」
 かつて数ヶ月滞在したとある世界の猪がやたらでかかったのを思い出したは、打ち付けた頭を押さえつつ疑問顔の
董卓に答えたのだった。

 とりあえず呂布と合流したのだが、とりあえず猪を捌く事になった。
 担当は何故かである。
「毎度の事ながら料理関係では真っ先に指名されるな俺」
「いいんじゃないの〜?」
さん以上に適任者が居ないんですし」
「ほらほら! この猪の肉で炊き出しするんだからちゃちゃっとやんなさい!」
「一応将軍なのだが・・・」
 しすたぁずの言葉に溜め息を吐きながら、小喬に言付ける。
「俺の荷物から包丁の一揃え出してくれ」
「はーい」
「大喬は俺の手伝いな。出来るか?」
「が、がんばります!」
 小喬が包丁のセット(むしろ刀剣に近い)を持ってきて用意した台に乗せ、猪の解体が始まった。
 とりあえず首を落として血抜きする。終わったら内臓を処理するために腹を開く。内臓をかき出して、妙に固い感触の物体
に触れた。は腸を取り出して、硬い物がある部分を切り開く。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「? どうかしたの?」
 賞金額が意外に多く、その上孫権が猪一頭丸ごと高値で買い取ってくれた事でホクホク顔な賈駆が沈黙したに尋ねる。
 は無言でそれを取り出し、用意させていた水を張った桶でそれを洗うと・・・
「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」」
 それを知る全員が目を擦ったり、ちゃんと物が見えているかを確認し、
「「「「「えええええええええええええっっっ!!!!」」」」」
 絶叫した。
『受命于天 既寿永昌』
 そう刻印されてある石。ぶっちゃけ玉璽だった。
「何でこれがここに!?」
「というか猪のお腹から!?」
 予想外な所から予想外な物が出てきて一斉に混乱する一同。ただ、天和と呂布はいつも通りだが。
「落ち着けお前たち」
「で、でも・・・ちょっと待って。これがあんたの元に現れたってことは・・・」
 賈駆が恐る恐るの顔を確認する。
「あんたが次代の皇帝になるってわけ?」
「そういうことになるだろうな。こういう運びなら」
 華琳がこの場にいれば、したり顔でこれも天命なのだろうと言うのかも知れないが、からすれば悪い冗談に近い。
 そして賈駆の頭脳がフル回転を始める。今の彼女らは寄る辺もなく明日も見えない状態だ。だが、ここでに取り入れば
その利益は計り知れない。から見ても優秀な将と軍師を得られる以上損にはならない筈。
「ねえあんた・・・」
「何を言いたいかは言わんでも分かる。こちらも人材が欲しかった所だ。だが、いいのか?」
「なにが?」
「もう中央権力に近づくのはもうこりごりだろう。あの一件が袁紹の起こした壮大極まる茶番なのは今のお前さんたちを見て
いればいやでも分かる事だと思うが」
「まあね。でも、表立って仕えるのはこの子達よ」
 賈駆に指差されたのは、手際よく猪を解体していくをボーっと見ていた呂布と陳宮。
「ボクと月は侍女でもいいからそばにでも置いてくれればいいわよ」
「・・・ああ、最終的に強力な後ろ盾と安全な場所が欲しいのか」
「そういうことよ」
「それに、私たちは表立って政治に参加するわけにも行かないですから・・・」
「複雑な立場だな。・・・たまに意見を求めるが?」
「それぐらいならいいわよ」
「はい」
 二人は嬉しそうに返事をした。

「それにね」
「うん?」
「あんたなら月には手を出さないだろうしね」
「・・・・俺は男だぞ?」
「噂は聞いてるわよ。美人が多い魏の将軍たちに囲まれておきながら一切手を出さなかった男。一部では男色家じゃないかって」
 賈駆の言葉の最後で、の包丁がまな板とその下のテーブルを音も無く綺麗に両断した。
「「「「「・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」
 無表情のに何かを感じたらしい女性陣は、の恐ろしいまでの剣腕を見て思わず後退る。
「ニュースソースはなんだ?」
「そーす?」
「ああ、失敬。情報源は何処だ?」
 の問いかけに、何故か彼女らは沈黙した。孫権どころか甘寧までも頬を染めてそっぽを向いている。
「情報源は?」
「あ、あの・・・その・・・」
「情、報、源、は?」
「つ、艶本です!」
「月ーーーーーっ!?」
 の放つプレッシャーに耐えられなかったらしい董卓が思わず喋ってしまう。
「ああ・・・八百一本か。・・・著者は?」
「え、えっと・・・伏龍先生と鳳雛先生です!」
「ほほう・・・あの二人か・・・」
 作者が分かって獰猛な顔になるに周りは慌てふためく。
 むしろ作者が誰かを理解しているに。
「せ、先生達が誰か分かるんですか?」
「名を聞けば一発だ。帰りに成都に寄ろうか」
「・・・なんで成都なのです?」
「成都に居るからだよ」


「はわわっ!?」
「あわわっ!?」
「ど、どうしたの二人とも。いきなり」
「と、とてつもない悪寒が! むしろ死の気配が!」
「あわわわわわ・・・・・・ブクブク」
「雛里が泡を吹いているのだー!」
「大丈夫か雛里!」
 蜀の首都、成都ではちょっとした混乱が起こっていた。


 成都での混乱などいざ知らず、若干の恨み辛みがこもった牡丹鍋は大好評だった。
 大量にあるので村人全員どころか呂布が腹いっぱいになるほど食べてなおまだ余裕があった。
 もっとも、の料理の虜になっている孫権と甘寧が残った分を食べつくしたが。
「うう・・・食べ過ぎた・・・」
「・・・孫権。体重がちょっと心配よね」
「いわないで〜・・・」
 賈駆が孫権をからかう傍ら、甘寧はちょっとだけ脇腹をつまんでみる。
 戦が無く軽い鍛錬しかしていないからか、ちょっとお肉が掴めた。
「あれ? 甘寧さんが悲痛な表情で素振りしてますけど・・・」
「そっとしておいてやれ。彼女も年頃の乙女なんだ」
「・・・へうぅ」
 理解できた董卓は沈痛な表情で甘寧を見つめた。いつの時代も乙女にとって食事はある意味戦いなのである。
 そんなこんなで炊き出しも終わりまったりしている時、村の入り口から土煙が上がった。
「なんだ? どこかの軍か、賊か?」
「・・・この荒々しい気は元譲だな。華琳に言われて探しにきたかな」
「・・・無断で出てきたの?」
「無断ではないが、行き先を告げずに出てきたからな。耐えられなくなったんだろう」
「耐えられない?」
「日々の激務と、俺が居ないことにな。一度居なくなった事がある所為か帰ってきた後はべったりだったからな」
 あの覇王がにべったり。
 その光景が想像できなくて思わず絶句する。
 そしてある少女にとってはそれはとても腹立たしい事だったり。
「不破ああああああああっ!!!!」
「うるさいぞ元譲」
「ふべっ!」
 は一切の躊躇いも無く吶喊してくる春蘭の顔面に、何処からとも無く取り出したハリセンを叩き込んだ。

 その後、は春蘭に引きずられて魏へと帰還。董卓たち四人と大喬小喬もついていった。
 しすたぁずはまだ公演があるのでそっちに移動する事になり、呉の領内での監督兼護衛の孫権と甘寧もついていった。
 なんとか罰を免れた春蘭だが、桂花は罰が有効らしくに純潔を捧げろと命じられた。
 びくびくしていた彼女だが、溜まった仕事の手伝いと新作料理の味見をさせられただけで開放され、むしろ何もされ
なかったことに激怒して自分に魅力は無いのかと泣きながら怒鳴りつけ、とりあえずその日の晩は彼女の自室にそ
の主が帰る事は無かったらしい。何気に翌日かなり機嫌が良かった事を付け加えておく。
 それもあってか、の衆道疑惑は撤回されたそうな。

 そして・・・・・・・・・蜀の首都成都では。
「朱里ちゃん。雛里ちゃん。なぜか天の御使いのお兄さんからお手紙が来てるんだけど」
「はい?」
「なんだろ。一・二度会っただけなのに・・・」
 二人は手紙を覗き込んで、卒倒した。
「二人とも!?」
「どうしたのだ!? いったい何が書かれている!?」
 倒れた二人を大急ぎで介抱する蜀漢の幹部の面々だが、落ちたその手紙を魏延が拾った。
「・・・・・・・・?」
「焔耶よ。何が書かれておるのだ?」
「ああ、桔梗様。私には何がなんだか・・・」
 その手紙にはこう書かれていた。
【諸葛亮と鳳統に告ぐ。アレを拝見した。作品としては良く出来ている。だが、色々話し合いたい事があるので時間を空け
てもらいたい。もし逃げるような事があれば地の果てどころか地獄の果てまで追い詰めるのでその辺夜・露・死・苦】
 要点を省きながらも当人にはこの上なく理解できる脅迫文を見て、魏延と厳顔は首を捻るばかりだった・・・



あとがき
一応あの話の続きです。

前話では既に三国の戦は魏の勝利で決着。
でも民が不安がっているので天の御使いとして有名なが皇帝に祀り上げられる事になった。

定軍山の戦いの折、チンクたちがを発見したのだが、三国の戦争の決着がつくまで魏に居た。
その後、成都での最終決戦の後、魏の将全員を呼んで別れを告げてからは帰還。
管理局の残党を片して様子を見ると、華琳がめちゃめちゃ沈んでいたので見てられなかった
魏に再び訪れる。ついでに言うと警備隊の機能が麻痺しかかっていた。が居ないショックで凪たちが使い物にならなか
ったので。
その後は時々、魏の将限定で次元世界見学ツアーが開かれている。
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