激しい戦いが終わり、休息に入ったのは何も人間だけではない。
 彼女達と共に戦場を駆け抜けたデバイスたち。彼らも今はそれぞれ主の手元を離れ、不破邸の
研究所のデバイスルームでメンテナンスを受けているのだった。


 ある融合騎の憂鬱


 部屋の中では機動六課のメンバーとゼスト、ルーテシアのデバイスが並べられ調整を受けていた。
「ケリュケイオン、ストラーダ、クロスミラージュ、マッハキャリバー。フォワード陣のデバイスは
みんな異常なしです。軽い調整だけで良いですね?」
「ああ、バルディッシュもシュベルトクロイツも問題ない。他のみんなもな。ただ・・・
問題はやはりこいつか・・・」
「・・・はい。そうですね・・・」
 とシャリオが整備していたのだが、二人の胡乱げな視線が赤い宝石に向かう。
『あの・・・そんなに酷いのですか?』
「「『何処からどう見ても』」」
 二人だけでなく周りのデバイス達込みで突っ込まれた。
 レイジングハートはブラスターシステムの反動で内部構造からして危険な状態だった。
「基礎フレームにひびが入ってるぞ。限界ぎりぎりまで強化してるのに・・・」
「これ以上強化すると壊れちゃいますもんね・・・いっそのこと構成素材から変えてしまいましょうか?」
「いや・・・下手に強化してブラスターに耐えられるようになったら、今度はなのはの体が壊れるくらいの
出力で砲撃をかましそうだ。フレームを修復するだけで済ませておこう」
「今でもなのはさんが反動でぼろぼろになりますもんねえ・・・」
 とシャリオの言葉にレイジングハートは沈黙する。事実主の体はボロボロだからだ。
『ドクター。マスターのお体は大丈夫なのですか?』
「・・・完全に魔法を封印して半年ほど休ませればある程度治るだろうが・・・全快は無理だな」
『・・・そうですか』
 高町なのはのリミットブレイク・ブラスターシステム。己の限界を超えた超威力の砲撃を放つおそらく管理局で
最高威力をもつ魔法である。しかし・・・限界を超えるという事は己の器を越えた【無理】をし続けるという事だ。
自身神速という肉体の限界を超える技法を持つがゆえにその危険性は熟知している。
早い話が続けて使用していると壊れてしまうのだ。体が。
 そしてなのははかつての無理の後遺症もあり以前より魔力が数%落ちているのだ。将来の夫としては
そんな無謀きわまる無茶を気軽にやらかさないで欲しいというのが本心である。必要なら己の事を顧みない
という恭也に非常によく似た性格にどころかフェイトやヴィータ、アリサまでもが頭を抱えており、時折
その事について大説教大会が開催されるのだ。が、その効果は今のところ出ていない。
「この間の喧嘩の事もあるしここに居る間魔法は一切使わせん。修理と調整が済んでからもなのはが魔法を使用しよ
うとしたら妨害しろ」
『しかし、主に応えるのが我々デバイスなのですが・・・』
「・・・連帯責任で機能を幾つかオミット『全力で妨害いたします』よろしい」
 デバイスにとって機能の向上は主の役に立つためという一つの喜びである。己を使いこなしてくれる主の為に己の機能
を向上させるのは彼等の本能といっても良い。その為オミットされるというのはどうしても避けたい事なのだった。
「クロスミラージュはサードモードを復帰しておくぞ。うちでの訓練に参加するらしいしな」
『ありがとうございます』
「私がやっておきますね。それにしてもここの設備は本当にすごいです」
 シャリオはのデバイスルームを時折キョロキョロとおのぼりさんの如く見ていた。
「俺の専門分野だからな。私財を投じてやってるんだから誰にも文句は言わせんよ」
「・・・時々貸してもらえません?」
「・・・時々な」
 ここはデバイス研究において最高峰と呼ばれる科学者の研究室である。


 各デバイス達の調整と修理を終えては昼食の準備をしていた。はやてやフェイト達は久しぶりの休みである所為か
何もしたくない状態らしく食事の準備も手伝ってくれなかった。そこではある少女に応援を求めていた。
「若旦那〜。こっちのおなべのは完成したぞ〜」
「こちらもあと少しで人数分切り終る。盛り付けの準備をしておいてくれ」
「あいよ!」
 子悪魔のような容姿の体長30cm程の少女が忙しなく飛びまわりのサポートを完璧にこなし着々と
料理を完成させていた。その少女アギトは性格や小さな容姿に似合わず家事全般は大得意である。
ロードの健康管理も融合騎の仕事の一つらしくそういったデータが最初から入力されていたらしい。
 更に最近は料理の達人であるから直々にレシピを教えてもらったりとその能力は更に向上している。
 そんな風に賑々しく料理をする二人を恨めしげに見つめる目が一つあった。
「うう・・・なんでリインはお料理が出来ないんですかぁ・・・」
 アギトと同じ融合騎リインフォースUである。彼女としては娘として自身の本体を作り出した父の手伝いをしたかった
のだが、八神家では体が小さいからと料理は一切教えてもらえなかったのだ。
「ツヴァイ。そのような事で落ち込んでどうする」
「アイン姉さま・・・」
 アインは己の分身でもある小さな少女に諭すように笑い掛ける。
「学ぶという事は大切な事だ。今は出来ずともこれから料理を学べばいいだろう?」
「で、ですがアイン姉さま。はやてちゃんたちはサイズが違うから危ないといって教えてくれないのです・・・」
「アギトを見ていればわかるだろう? あの子は魔法を使って物を動かして料理をしている。ツヴァイ、お前にだって
同じ事が出来るはずだ」
「・・・それも試した事があるのです・・・・・・」
「・・・・・・・・・は?」
 アギトはサイズが違うため物体操作の魔法で調理器具を自由自在に動かし料理を作っている。そのフライパンなどの
動きはまさに職人の手つきのごとく繊細で熟練を感じさせるものがある。
 リインは一度サイズが違って(たとえアウトフレームの拡大を行っても)フライパンとかを持てなくても魔法で動か
せば良いと思い同じ事をしたことがあったのだが・・・
「リインは魔法の細かな制御は得意なのです。でも、魔法を使って物を動かすのはまた違う感覚が必要で・・・
どうやっても大雑把な動かし方しか出来ず、アギトのような作業がどうやっても出来なかったのです・・・
 更に言うなら一度作ること自体は出来たんですけど・・・シャマル並だと・・・」
「・・・・・・・・・・・・なら配膳を手伝うといい」
「・・・はいですぅ・・・」
 言えることが無くなってしまったアインは無難に手伝う事を教えておくのだった。


 昼食後、みんなそれぞれ遊びに行ったり部屋でごろ寝していたりと思い思いに過ごしている中、リビングには
ガンシューティングゲームで協力プレイ中のとヴィータ、順番待ちのティアナとウェンディ、そして雑談中の
リインとアギトがいた。
「ロードの健康管理はあたしら融合騎の基本的な仕事だろ。何で出来ねーんだよ」
「うう・・・リインだってお料理がしたいのです。でも、才能というかなんと言うかその・・・ないのですよ・・・」
「努力で何とかできるだろーが。若旦那だって初めて料理したときは相当酷かったみたいだし」
「そうなのですか?」
 二人の顔がのほうに向くと、ゲームをしながら話を聞いていたらしいが返答する。
「食えたものじゃなかったな。それで桃子さんに習いにいって、そのほか料理が得意な人達から色々教わった」
「あー、こーすけとかしんいちろーとか」
「小鳥さんもそうだな。あの夫婦揃って料理上手だ。あの夫婦と知り合ったのは僥倖だったぞ」
 よく世話になったなー、と気楽に言うから二人は視線を戻し、今度は別の話しをしだす。
「お前は相性の良いロードが何人も居るんだよな。正直うらやましーぞ」
「アギトだって最高に相性の良いシグナムが居るじゃないですか。まあリインもシグナムとはユニゾンできますけど」
「お前はアレだろ、万能型」
「基本的に補助しかしないですけどね。はやてちゃんが相手の時は魔法の制御が主で、ヴィータちゃんのときは
攻撃力のブーストが主なのです。あと相手に隙を突かれないようにたまに攻撃してますけど。シグナムも似たようなも
のなのですよ」
「あたしはシグナムとのユニゾンのときは互いの炎熱属性を生かしたブーストと炎を使った連携攻撃かな。
若旦那とやったときは刀に炎を纏わせてから身体機能のブーストをしたりしたけど」
「・・・・・・・・・・・・・え?」
 突然リインが固まる。
「・・・どーしたんだよ」
「・・・とーさまと・・・ユニゾンしたですか・・・?」
「そーだけど・・・お前は出来ねーのか?」
 アギトの質問に答えずリインはうつむいてなにやらぶつぶつと呟きだす。
<若旦那! あたしもしかして地雷踏んだのか!?>
<・・・多分な。リインは俺とのユニゾン適性が無いのをそれはもう悔しがってたからな>
 リインが暗黒のオーラを纏い始めたのを見てアギトは慌てて念話で確認を取る。
 帰ってきたのは無常な事情だった。
「なんで・・・なんであぎとばっかりとーさまのおてつだいができるですか・・・・」
 つぶやいていたリインがはっきりとした言葉を発し始めたのだが、なんとなく目のハイライトが消えているような・・・
「そ、そんな事いわれても・・・」
「どーしてですかぁ・・・」
「近い! 近いってバッテンチビ! 後、こえーよお前!!」
 アギトは迫ってくるリインを振り切っての胸元まで避難する。
 そしてそんなアギトを見て嫉妬しているのか更にダークなオーラを発し始めるリイン。
「あ、あの・・・リイン曹長・・・?」
「その・・・アギトさんは悪くないと思うんっすけど・・・」
 同じ射撃型だからか最近ライバル兼友人になったらしいティアナとウェンディが恐々とリインに進言しようとするが、
「・・・うるさいですよ・・・なにかいいましたかふたりとも・・・?」
「「ヒィィッ!! な、何でもありません!!!」」
 恐ろしく昏い瞳に死の恐怖を感じた二人は壁まで後ずさり、お互いに抱きしめあってガタガタと震え始めた。
「びーたちゃん・・・すこしからだかりるですよ・・・」
「り、リイン? 借りるってどういうこと「ゆにぞん・いん」うおおおお!!!?」
 リインがヴィータに無理やりユニゾンする。そしてその場には・・・
「くすくすくす・・・あぎと・・・かくごするですよ・・・」
 ヴィータと同じぐらいの背にグラーフアイゼンを構えた赤髪のリインがいた。
「ゆ、融合事故!? いや違う! ユニゾンした相手を下位に持ってきて主導権を奪ったのか!!」
「またなんつー力技を・・・」
 本来ユニゾンデバイスを使っているときに相性が悪いと起こる融合事故。主従が逆転しデバイスの方が表に出る
現象だが、リインは自らの意思でそれを起こしていた。
「わ、悪い若旦那! 避難させてくれ!!」
「お、おいアギト!?」
 アギトはに無理やりユニゾンし、の髪が赤く染まり目の色が金色になる。
 アギト自身はの中に逃げ込んだ形になるため助かるとはいえ、このアギトの判断は失敗だった。
「あぎと・・・とーさまとゆにぞんしましたね・・・?」
『・・・やべえ。火に油っつーかガソリンを注いじまった・・・』
『つーかはやくリインを何とかしてくれ! いくらなんでもこんなの初めてだぞ!!』
「あぎと・・・とーさまごとすりつぶしてあげるのです・・・!」
「ティアナ! ウェンディ! そこの窓を開けろ!!」
「「は、はいっ!!」」
 目にハイライトが無いままアイゼンを振りかぶって近寄ってくるリインから逃れるために、は窓を開けさせ
そこから一気に飛び去った。
「・・・ふたりとも・・・?」
「ヒッ!! に、逃げるわよウェンディ!!!」
「わ、わかってるっす!!」
 とアギトの逃亡の手伝いをした二人に相変わらず光の無い視線を向けた瞬間、ウェンディはが作り直した
新型のライディングボードに乗り、ティアナもそれに便乗してあっという間にいなくなった。
「・・・おうですよびーたちゃん・・・」
『お、おう・・・』
 ユニゾンされているため逃げられないヴィータは妹の変貌にただ泣くのみだった・・・

「ふう・・・この辺まで来れば・・・」
『に、逃げられたのか?』
「いや・・・戦っても被害は出ない」
 が来たのはアタラクシアの敷地に面した砂浜だった。ぶっちゃけプライベートビーチである。
 周囲には夏にここで泊まるためのコテージが三つほどあるだけで他は何も無い。
『戦うのか!?』
「今のリインは正気じゃないからな。少しフラストレーションを発散させ「こめっとふりーげん!!」おおっ!!?」
 突然サッカーボール大の鉄球がの真上から降って来て、間一髪で回避する。
 そしてその一拍後に重いものが二つほど落ちる音が・・・
『ティアナとウェンディ・・・』
「逃げ切れなかったのか・・・」
 とアギトは戦慄する。この二人は決して弱くは無い。だがその二人を徹底的にボコボコにした挙句見せしめ
るためにこの場まで運んできた事に・・・
「ヴィータ。主導権を奪い返す事は?」
『わりい。無理だわ。リインが弱るなり意識を失うなりすれば問題ねーけど・・・』
「・・・意識を刈り取る方で行くぞ」
『こ、事この場に至っちゃあもうどうしようもねえ。やるぜ若旦那! 猛れ炎熱! 烈火刃!!』
 が持つ虎月に炎が纏わりつき戦闘態勢に入る。リインは既にギガントフォームのアイゼンを構えていた。

 が咄嗟に張った封鎖結界の中で、二つの光が交錯するたびに衝撃波が撒き散らされる。
 現実空間なら間違いなく管理局が出張ってくるだろうが、ここは私有地内だ。公共の場所ではないので彼等は手を
出せない。まあ、何のかんのと理由をつけて入ってきて逮捕しようとするのもいるだろうが。
「なかなかやるな」
『あいつヴィータの魔法をメインにして氷結も使ってくるな』
 本来単体戦闘に向かないリインがこうまでに食らいつくのは異常と言えた。
 しかし今のリインはヴィータの能力を取り込んでおりそれを使っているのだ。普通ならアイゼンも手は貸さないだろう
が今のリインが怖すぎて逆らえないらしい。ヴィータにいたっては完全にコントロールを奪われて喋る位しか出来ない。
「・・・いいかげんおちるです・・・しゅわるべふりーげん&ふりじっとすとーむ!」
『二つ同時!!? 何でそんな事出来るんだよ!!』
 攻撃魔法は基本的にリソースをそこそこ食う(氷結は特に難しい)にもかかわらず二つ同時に発動するリインにヴィータ
は驚愕する。
 数個の鉄球と共に無数のフリジットダガーがに襲い掛かる!
「ちっ、やるぞアギト!」
『おう! 若旦那!!』
「『紅蓮絶華・花菱!!』」
 御神流の奥義の一つ花菱の軌道に乗せて、紅蓮の炎が飛ぶ斬撃として連続で射出される!
 そしてリインの放ったそれに接触すると同時に爆裂、爆炎の華を咲かせて相殺する!!
「くう・・・なら・・・まとめてつぶしてあげるのです・・・!」
 自分の魔法を潰されたと見るやすぐに更なる威力の攻撃を行おうとアイゼンを振りかぶる。それと同時にアイゼンの
ハンマーの部分が巨大化をはじめる!
「ひょうがげきさい・・・・」
 巨大化したハンマーが更に凍気を帯びて氷を纏いはじめる。だが、そんな状況を大人しく見ている二人ではない。
「アギト! アレ行くぞ!」
『了解!』
 は虎月を待機状態にして拳を構えてカートリッジロード。手甲に炎が纏わりはじめる。
「『炎神豪撃・・・』」
 そして、それは放たれた。
「「『ギガントシュラーク!!!!!!』」」
 放たれた二つの【巨人の一撃(ギガントシュラーク)】
 魔力で作られた氷塊の巨槌がに振り下ろされ、魔力で作られた炎の巨腕が天を突くように迎え撃つ!!
「「『はああああああああああああああああああああっっっ!!!!』」」
 ぶつかり合う巨人の一撃がしのぎを削りあう。炎が凍気を掻き消し、凍気が炎を凍らせる!
 そして・・・・炎の腕にヒビが走り始める! リインは更に力を込めて、ついに炎の腕を粉砕した!
「『ぐああああああああああ!!!!』」
 術式が崩壊し魔力が爆発を起こす中、とアギトの悲鳴が魔力の爆発の中に消えていった・・・

 炎と氷のぶつかり合いの中で発生した水蒸気が霧となり周囲を隠す中、リインは倒れたアギトを発見した。
 は別の場所に吹き飛んだのか周囲にはいないようだった。
「みつけたです・・・あぎと!!」 
『やべえ!! ! いねーのかよっ!? っっっ!!!』
 リインはぴくりとも動かないアギトにアイゼンを振りかぶり、アギトを叩き潰す・・・その瞬間、アギトが爆発した!
「きゃあっっ!!!」
 予想外の事態に思わず目をつぶり悲鳴を上げるリイン。そして、
「あぐっ!!」
 リインの腹部にはの拳が叩きつけられていた。
「すまないな。しばらく眠れ我が娘」
「とー・・・さま・・・」
 意識を失う寸前に見たの姿は、アギトとユニゾンしたままだった。

「何とかなったか・・・すまんなティアナ。助かった」
「いえ・・・何とかお役に立てたみたいで」
 倒れていたアギトは幻術だった。中には触れると爆発する火炎球を封入してありそれが爆発したのだった。
「ふう・・・けど、このバッテンチビは切れさせないほーがいーよな」
「別に怒らせたくて怒らせたわけじゃねーんだけど・・・どうする?」
「・・・アギトは書類整理は苦手だったな」
「あーゆーこまごましたのは無理だよあたし・・・」
「ならリインにはそっちの手伝いをしてもらうか。アギトに出来なくてリインに出来る俺の手伝いがあれば
コンプレックスの解消というか緩和になるだろう」
「元々の原因が総帥のお手伝いができないからっすからねぇ・・・」
 気絶しているリインを疲れたような目でしばらく眺めて、全員が疲れ切った溜め息を吐くのだった。


 数日後
「とーさま! 研究資料の整理が終わったのです!」
「そうか。ありがとうなリイン。助かったよ」
「えへへ〜。とーさまに褒められたです〜!」
 に頼まれて一仕事終えたリインは機嫌よく研究室を出て行った。
「・・・上手く行ってるみてーだな」
「ああ。それにしてもあの暴走している時の事をまるで覚えていないとは・・・」
「都合が良すぎるのは確かだけど、その方がいいな」
「ああ」
 ヴィータはに付き添ってリインの様子を見に来ていた。ああいう事があった手前凄く心配だったようだ。
「さて、今日の晩飯は・・・スバルに作らせるか」
「そーだな。大家族かつ大喰らいが数人いるこの家の食卓を守りぬくの苦労を味わってもらおう」
 ここ数日は食事の準備をせず、全て料理の出来る女性陣にまかせきりだった。リインをあまり刺激しないよう
にという思惑もあったのだが・・・
 は今頃リビングでごろごろしているであろうスバルに晩御飯の当番のことを告げるために部屋を出て、ヴィータは
軽い凍傷を負って動かせないの右手を暖めるように抱きしめながら、晩御飯にどんな料理が出るかという期待に胸を
膨らませるのだった。






あとがき
ブラッディリイン覚醒(汗
最初はこんな話じゃなかったのどうしてこうなったんだろう・・・

ちなみにギガントシュラークの打ち合いのとき、はマジで打ち負けました。
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